アニメの棚と石の棚の紹介
こんばんは、みどりの日でしたね。
私はちょっと苗字を理由にみどり色とは縁深いところがあります。実物としてはもう少し、エコに生きたほうがいいぐらいの人間なんですけども。
そんな事より今回も、棚紹介させて頂きます。
今回は入口よりちょっと奥のお話ができればです。
◇アニメにまつわるコーナー
(前回までの謎のナンバリングをやめ、◇でいきます)
センターにどでかい光が入ってしまって作者名が切れてしまっていますことご了承ください。勿論、宮崎──駿さんです。向かって右側にはジブリを固めて、左側には赤塚不二夫氏、吉本隆明氏、大友克洋氏などの大御所の名前が並んでいます。
先生(店主)は先日、宮沢賢治学会のイベントで岩手に行っていらっしゃいましたが、そのイベントというのが「高畑勲の遺したもの―宮沢賢治をめぐって」という題のセミナーでした。
高畑勲氏が宮沢賢治から影響を多分に受けていたという繋がりもあり、先生はずっとジブリ作品への造詣が深いのです。冬に阪急梅田で行われた「アニメージュとジブリ展」にも足を運び、大変充実した時間を送られたそうでした。
また左側も、昔、授業で先生が『メトロポリス』のアニメ化がいかに美しいかという話をされたことを思い出します。アマゾンプライムにあるのですよ、何やかんやで私まだ見ていないんですけども。
吉本隆明氏、あの吉本ばななさんのお父さんですけども、戦中を体験した立場から『エヴァンゲリオン』後のセカイ系について大塚英志氏と対談するなど、サブカルチャー評論家としても大家でいらっしゃいます。
『ザ・デイ・アフター・エヴァ』という文字もこの棚には見えると思いますが、アニメーションの評論なんてあったのかとお思いの方がいらっしゃれば、『エヴァンゲリオン』を起点にどれほどそのジャンルが盛り上がったか、そうした本を探してみるだけでも相当楽しいと思います。そして、2010年代を経て、20年代までその評論はいかに発展し、もしくは派生したのか、すごく楽しいジャンルです。また、アニメーターや声優など各職人たちやそのお仕事についての本もございます。もう十分に詳しい方はいらっしゃると思いますが、この後辻村深月さん原作の『ハケンアニメ』が実写映画化されることも控えていますし、ますます注目の集まる棚と言えそうです。
そして、右隅にありつつも異彩を放つ『シュヴァンクマイエルの世界』。チェコのアニメ作家、ヤン・シュヴァンクマイエルさんの本です。誰だろうと思っていただいても無理はありません。私も先生の生徒でなければぽかんとしていたところです。
大学生時代、あるアニメが大流行しました。『魔法少女まどかマギカ』です。まどマギと言えば何でしょう。そう、劇団イヌカレーですね。そのイヌカレーが影響を受けたと公言しているのがヤン・シュヴァンクマイエル氏というわけです。先生は授業でその話をされ、シュヴァンクマイエルの代表作『アリス』をスクリーンに映して見せてくださったのでした。
正直、映像が美しかったことよりも、マニアックなものを見せてもらった、という不思議さのほうが印象に残っています。
(こちらもアマプラにあるようですね)
長くなりましたが、そんな楽しい棚になっています。なんというか、「影響を受けた」という言葉はいろんなところを横断するので、目にする機会が多いなぁと思います。
◇石、のコーナー
ポラン堂サポーターズが誇る唯一無二のデザイナーがいるのですが(看板、エプロン、Twitterアイコンなど諸々のロゴや絵を作成し、ショップカードも作っています。きっといつか大々的に紹介します)、彼女がレイアウトした、『宝石の国』センス積みを、別のサポーターが記憶を頼りに受け継ぎ、さらに先生がそのままコピーしたように移動させ、正解の角度がこうであったのかはもう曖昧ですが、オープンから続く息の長いコーナーになっております。もちろん売る気まんまんですから、どこからでも遠慮なくお取りくださいませ。
先生も、サポーター勢にも『宝石の国』好きは多いですね。私はアニメに感動したきり原作は読んでおりません。(またこいつは、とお思いになられた方、以後もわりとこんなもんでございますゆえご承知ください)
石は宮沢賢治とも関係が深く、石に関する本は自然と先生に集まってきます。宮沢賢治が地質学者であるがゆえですが、詳しくは夙川公民館の先生による宮沢賢治講座『宮沢賢治の世界』第5回(5/30)「宮沢賢治と鉱物・宝石」をぜひ。
……そういえば、世界を破滅させる力があると言われてもらった、ただの石を、手放すことができず、かといって試しに世界の破滅を願うこともできない、という話を、高校生のときに創作したことがあります。
毎日がジュブナイルだったあの頃。
漫画は雑誌扱いだから「」が正しい
と聴いて、なるほどと得心したんですけれど、このブログを書くにいたっては、その区別はややこしいなと判断して、漫画も『』に、即ち我流でいこうというふうにしています。もし気がついた方にジャンルごとの差別化のような変な誤解を与えてしまったらちょっとつらいな、と思ったからでもあります。気にしていないし、気づいていないよ、と仰っていただけるかもしれないのですが、もし間違ってるぞと思って下さっていれば、確かに間違っておりますので、そこはもうゆるりとした感じで、見守ってくだされば幸いです。
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